第89回札幌オーディオ同好会

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10/24 恵庭

今回はクラウンのパワーアンプDC-300Aの比較試聴。

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試聴システム
・CDP ケンウッド製
・DAC 金田式改造型(PCM1794+IC不使用アナログ+バランスOUT回路+電源回路を個別に強化+
ノイズ対策)
・プリアンプ 金田式強化型(IC不使用チップ部品使用+電源回路を個別に強化+ノイズ対策)

・試聴用パワーアンプは
1号機、DC-300A2 クロ
2号機、DC-300A シロ 植木式改造

・スピーカー JBL 4345

・各装置の接続 CDP → DAC → プリアンプ → パワーアンプ →
4345 UEKI-LAB製PC-triple Cケーブル

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以下、主催植木氏のレポート

『・1号機、DC-300A2 クロ 120V動作
そもそもの性能とは、
DCパワーアンプCROWN(AMCRON) DC-300の性能は、折り紙付き
パワーアンプのレジェンドと呼ばれる名機で、主にレコーディングスタジオで使用され、楽器の音色を聞き分けるのに使われていた。

試聴感想
音が束になって飛んでくるように聞こえます。
全体てきな音域は広く感じますが、音が太く聞こえてきます。
いままでのアンプとは、音が全く違う
低音の抜けが、素晴らしかった

・2号機、DC-300A シロ 120V動作
1号機と回路は同じ音色も同じに聞こえる
植木チューニングの箇所(改造)
1、トランスの磁束漏れを封じている。鉛板と銅箔を使用
2、平滑回路の電解コンデンサを13500μから33000μへ交換
3、平滑回路の電解コンデンサの振動止める。鉛板を使う
4、基板の電解コンデンサを交換
5、信号線をPc-Triple Cのシールド線へ交換
※よく考えるとプロ用のスタジオ機器を良くここまで改造したねと言われました。
また、元通り以上の音質に戻らなかったレどうしていたの?
とも、言われました。

試聴感想
音が鳴って初めに感じたのは、「静かになった」です。
解像度が増して柔らかくなった。
帯域が広がって、より広帯域になった。

・1号機と2号機の比較
1号機は音色が荒いが、中音のまとまりが有って良いが2号機は、それが少ない。
その代わりに、より細かな音色になっている。
1号機と2号機のどちらが好みか?の質問に1号機が9人中5人でした

・皆さんの総評、
1号機、2号機のどちらでJBLの4345で良くなっている、音は聞いた事はない。
1号機は、46cmのウーファを完全制御していて気持ちが良い
2号機は、良く細かな音を聞かせてくれると言っていました。
どちらにしても方チャンネル150Wのパワーの力を見せつけてくれた。』

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私の感想、
1号機は、スピーカーの箱から音が離れ、平面的ではあるが、スクリーン状のステー ジが現れ、4345の重さの軛から逃れられた感じ。

2号機は、レンジが拡がった感じもあったが、低域が箱に貼り付いたみたい。
ステージは見えない。

このスピーカーでは圧倒的に1号機を好む。

植木氏渾身の改造もここでは”相性”の壁に阻まれた?

いずれにしても古いけどJBL4345を楽々ドライブするDC-300Aシリーズは凄い!

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ここから、大事なお知らせ。
8年近く原則月例会で行ってきた当会ですが、
植木氏の体調等により氏の主催は今回が最後となります。
氏によって毎月製作されるオーディオ機器を、百戦錬磨の毒舌のオジサン達が批評、非難時折賞賛するという趣味の会が長期間続いたことは奇跡的なことだと思います。
植木氏の旺盛な製作力と顕示欲のお蔭様であり、
比較試聴をメンドクサガル私のような者を容認してくれたことに、
この場を借りて御礼申し上げます。(言葉足りないかな?)

植木氏個人のパワーで推進してきた会なので、このまま閉店という選択もありましたが、出席者で協議し、細々不定期開催していこうということになりました。
冬季、コロナ禍ということもあり、次回は来春以降になると思います。

それまでは、大切な”趣味の灯”を消さぬよう、毎日音楽聴き続けましょう!