札幌オーディオ同好会 第62回例会

1/19 らんぷうぇい

今回は
植木製プリアンプ改造ヴァージョンとパワーアンプ
福澤製プリアンプとパワーアンプ
福澤師が平面スピーカーを持参

前回、私がプリメインアンプで最強ではないかと思っていたsansui AU-α907DRを
一蹴した福澤アンプ。
植木氏がそのプリアンプを借り、自宅でじっくり研究を重ねノウハウを盗み(?)、
自身のプリの配線、電源トランス等を載せ替え電圧数値を上げた(ほぼ新作ですね)渾身の改造版。
今度こそ師匠越えか?!

まずは挑戦者植木プリ。
おお、更に磨きがかかり”改良”されたことがわかる。
バランス接続ではかっちりくっきり。
アンバランス接続ではマイルド、私には少し眠たく感じる。
ここで植木氏の信じられない一言が!!
「バランスよりアンバランスの方が情報量多くねぇ?
オペアンプ入ってる分、バランス回路は不安定?」

おいっ!おいっ!
今までのバランス・アンバラ論争は何だったのですかあ?
結局バランス接続の方が”よく”聴こえていたのは回路の優位性ではなく、
たまたまオペアンプを通った音の方が、マシに聴こえたという固体差に過ぎないということなの?
距離やケーブルの質の影響を受けないという利点はあるにせよ、
”バランスの方が良いということは理論的に有り得ない”と言っておられた
電送の専門家、福澤師匠にナマイキなことを言ったのは・・・
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理詰めで迫ってきた植木アンプに対して王者、福澤アンプは音楽が気持ちよく聞こえる。
回路方式とかスペックはほぼ互角なんでしょうが、
同じ型番でも音のいい初期のFETを使っているとか吟味を重ねた結果のようです。
長年の経験と腕を持ち、パーツを吟味して作った一点もの、
メーカー製では不可能な領域にある、ハイエンド以上のカスタムアンプかと。

正直、アンプやバランス・アンバラの比較なんて、地味で微々たる違いで
メンドクセエことなんですけど。
今回の機器は私程度でも違いがわかるものでした。
これは透明度が増すほど、わずかな濁りが目立つということなんでしょうか。

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福澤師が持ち込んだ平面スピーカーのスペックは
サワフジ DP-12
厚さ2.5センチ
ダイヤフラム(透明プラスチック?)・ボイスコイル一体構成
多数の棒状マグネットを使用
インピーダンス 4Ω
最大入力 150W
音圧レベル 84dB
サイズ 16x16cm
重量 665g
(※写真撮り忘れたので、ネット方面から借用・・いいのか?)
というものを片チャンネル2本ずつ平面バッフル板に組み込んだ物。
どうやっても重低音は望めないが、抜けの良い鳴りっぷり。
高域も伸び、”何をやっているのか”がはっきり聞き取れる。
本でも読みながら、ギターとボーカルなんぞを中音量以下で楽しむのにいいかも。
でも10cmフルレンジ(FE103あたり)で充分低音も楽しめますけど・・・
珍品・・・

無題
試聴ソフト、チャールス・ロイド「ザ・ウォーター・イズ・ワイド 」が好評でした。

植木DAC2代目

あけましておめでとうございます。
本年も心ゆくまで賑やかに趣味を堪能できれば・・・

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(写真 上段がDAC、最下段がプリアンプ。写真は暗くて不鮮明ですが、明るく
てもDACもプリもたいしたルックスではありません。)

昨年末に私(櫻田)が主催植木氏製の2代目DACを導入しました。
身の程をわきまえ、”ほどほどオーディオ”を目指すと宣言したばかりで
新機種はしばらく控えようかと思っていたのですが、
植木氏が「全然違うよ~、良いよ~、一度知ったら離れられないよ~」と
拒む私に無理やり・・・

従来のモノより筐体が大きく頑丈、無理のない配線の取り回し、電源強化、バランス出力の追加、徹底的なノイズ・振動対策されたもの。

回路的には基本的に同じ(金田式改)で、さして期待していなかった・・・驚き!
聴き慣れた古いジャズの録音が新しくなったみたい!
明瞭で情報量が増えた感じ。

バランス接続については当会でいまだに熱い論議が交わされおります。
理論さっぱりの私の聴いた感想は、
う~ん、池の魚に例えると、アンバランスでも魚の活きの良さは同じだが
バランスにすると池の水が澄んで、より動きが鮮明といったところか。

ほどほどオーディオを目指す筈が、更に”くっきりはっきり”傾向が強まり、ゆるさの無い音に。
(DAC、プリアンプはそこらのメーカー品は凌駕してると思います。)

知ってしまうと戻れない、これがオーディオか・・

注)文中、主催植木氏が立場の弱い会員に対して製品の導入を強制したような表現が
ありますが、すべて事実というわけではありません。
当会は大人の基準でコンプライアンスを厳守しておりますのでご安心を。