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オーディオ同好会のメンバーで先月に続き、また恵庭に押しかけました。
ひと様のシステムに、機器をつなぎまくり、挙句の果てにセッティングまで変えてしまう傍若無人ぶり。
”ほらほらもっと官能的な音が出せるだろ~”
大切な機器をオーナーの見ている前で技巧に長けたオヤジ達が太い指でいじくり回す・・・
お陰で、オーナーのK氏は烈火のごとく怒り・・・
ではなく「いやあ~、とても良くなりました~」と笑顔で礼を述べられ再訪となりました。
今回はSE師範のREVOXミキサー、パワーアンプ クラウンD75改等を持込み、ALTEC A5の徹底的調教!?
前回、並んでいるJBL4345のバスドラの重い音は出なくても、人の声の生々しさ、ラッパの張り出しは圧倒的にA5、このスピーカーにあった黄金期のジャズを心ゆくまで聞いてみたいという私の個人的な願いが直ぐにかなった訳です。
今回もA5のホーンの位置、角度をいじる。
角度を下向きにすると、ウーハーとのつながりが俄然良くなり、音像もぴたりと決まる。
いきなりメインディッシュのスリーブラインドマイスレーベルの名作、鈴木勲「ブローアップ」のサブマスターテープをかける。
ベース(ここではチェロ?)の弓弾きって、あんまり好きじゃなかったけど、ビリビリ弦の振動に心を揺すぶられ、思わずスピーカーの真正面に異動して聞き惚れてしまう。
ドラムがスティックを振りかざすのが見えてくる感じ!
もしかしたらライブより良い音かも・・・
しかし後半になると、何か覚めてくる、演奏に飽きたのか?音の鮮度が落ちたのか?
福澤師匠も後半のピアノ等が良くないと指摘。
スペシャル音源といえども、テープの劣化、磁気移り等は避けられないのか。
それでも前半はA5のベストと言える音が聴けたことは間違いないです。
音源、テレフンケンのテープデッキ、REVOXのプリ、クラウン D75A改のすべてが上手くかみ合った賜物でしょう。
ダイアナ・クラールの新作のCDとLPの聴き比べも。
私はこの人の”ジジ転がし、どうや好企画だろ~”的な作品作りがどうも好きになれないのですが、世の中の大方はいまやジャズボーカルの女王扱い。(私はひねくれ者?)
CDははったりきかせたような音、LPはまっとうな感じかな~
LPをかけるために出てきたプレーヤーにびっくり!
ELACのリムドライブのオートチェンジャー!?
きっちりオート動作、リムドライブのゴロつきまったくしない。
最後に私がどうしても聞きたかったオーネット・コールマンのゴールデンサークルを無理やりかけてもらいました。
ブルーノートで一番音が良いのは本作だと信じており、
どうしてもA5で聴きたかったのです。
サックスもりもり~、おお~ドラムのシンバルがコワンコワン鳴ってる~
他の参加者無視で、独り悦に入っていることに気付き、7分経過したところで我に返りフェイドアウト・・・
恐る恐る振り向くと、福澤師匠が「いいんでない、これうちで聴いてみたいねえ~」とのお言葉、ほっとする。
自分の持ち込み音源をバンバン聴けた満足感と、自己中をちょっぴり反省・・・
SP音源をCD化したコールマン・ホーキンスのソロも良かったなあ・・・
楽しかったひと時はあっと言う間に、ここは夢の空間・・・感謝!