第52回札幌オーディオ同好会

3月24日 らんぷうぇい

今回は植木氏製のプリアンプ1号機と2号機の比較。
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2号機は私(櫻田)のモノになる予定なので、私のメインスピーカー ADAM F7につないで鳴らしてみることに。
なのでパワーアンプはF7の内臓アンプ(7インチウーハー用60W、ハイルドライバー用40Wの2ウェイマルチ)になります。

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プリアンプの比較の前に、現在私が使っているボリュームボックスの音を確認。
DACとパワードスピーカーの間に入れている植木氏製のもの。
植木氏は「作ったのは自分だけど、プリアンプと比べるべくもないガラクタ。」と言うが、”パッシブアッテネーター等の余計な回路等入らないほうが良い”というオーディオの行き方もあるし、(プリアンプ無用論もありますよね。)
プリアンプの導入で改善されるか確かめておきたかったのです。
はい、瞬殺でした。レンジが狭くて平板で分離が悪い。
音の増減ができることとの引き換えには劣化がひど過ぎます。

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試聴用音源はブルーノートの45回転LP、SOMETHING ELSEの枯葉で聞き比べ。

カートリッジは私のオルトフォンのVMS20E(30年以上前のものとりあえずまだ音が出る・・)だったのですが、どうも冴えない。
オーディオテクニカのAT120Ea(これも古い・・)に替えるとすっきりした音に。自宅ではこれほど違いが分かりませんでした。
カートリッジの違いを明瞭に表現できることを確認。
もうこれでオルトフォンの出番は無くなるのか・・

2台とも同じ回路構成、筐体の振動対策、配線のノイズ対策徹底したものなので、そう違いは無いはず。

1号機は濃くて、少々ドロドロしたしつこい感じ。
2号機はすっきりした高品位な感じ。
差と言うか、違いと言うか・・・
そこで2台のアンプ位置を置き換えてみた。
実はSi師範の指示だったのですが、「そんなことで変わるわけ無いだろ~、めんどくせ~」と思いながら動かしたのですが、これが驚き!音も入れ替わった!
いつものことですがお見それしました~

元々の1号機の位置はスピーカーに近く、その影響が出たのか?
この繊細さに驚く反面、セッティングの難しさに思いやられる・・・

例会前に、この2台は月寒の某スタジオで徹底的に調整されており、
Se師範が「これはいいモノを手に入れたよ~、スタジオのスチューダーのミキサーとまではいかないけど民生品のアンプなんか目じゃないよ~」と耳元で囁く。
「マークレビンソン越えですかぁ~?」
「うん!まあ好みの問題だけどねぇ・・」と言ったかどうか?

次回は4月21日。

■再生のシステム
1,プリアンプ  :
回 路:金田アンプ参考オリジナル回路
PHONO EQ AMP= FET差動2段DCアンプ+出力バッファー
FLAT AMP=FET差動2段DCアンプ
バランス出力=FET差動オペアンプ使用
入 力:PHONO=MC,MM切替
DAC
AUX
出 力:RCA、バランスXLR
サイズ:W=320mm H=80mm D=240mm
重 量:約5.4kg
2,メインアンプ :パワードスタジオモニター ADAM F7
3,スピーカー  :F7
4,プレーヤー  :
5,DAコンバータ:植木DACアナログ基板使用のDAC

会員訪問~爆音鉄工場

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某日、代表植木氏とS氏の職場を訪ねました。
S氏の職場は郊外の鉄工所。
そこにスピーカーJBL4430、ヤマハNS1000、ダイヤトーンDS77Zを並べ
気兼ねなく爆音を楽しんでおられる。
例会ではいつも低音が物足りないと不満を述べていたので、
それなら聴かせてもらおうじゃないか!
なかば道場破りの気持ちで押しかけたのでしたが、あっさり返り討ちに。

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半端ない大音量、下手なホールやライブハウスよりでかい。
これ以上の爆音って経験したことがないです~
スピーカーってこんなに大きな音出せるんだ、驚き!
大音量で聴くことで、音源に入っている総てが見えてくる感じ。

ヤマハは情報量多いのですが、やや神経質、ダイヤトーンが値段のわりに健闘。
でもやっぱりJBLですね。伸び伸びとライブステージを表現。
このスピーカー、正直見くびっておりました。
この大音量にへこたれることない鳴りっぷり、脱帽です。

「大音量は正義!!」だと思いました。
低音の快楽ばかりでなく、大きな音の隙間から隠れた情報が聴こえてきます。

日本の一般住宅にあるほとんどのスピーカーは本当の実力を発揮しないままちんまりと鳴っているのでしょうねえ。
8畳間に3セットもスピーカー置き、嫁に怒られない様気を使いながら夜な夜な音楽を聴いている私から見れば、かなわぬ夢の空間です。

しかし大型システムの大音量による”拡大鏡”的表現だけがオーディオではありません。
負け惜しみじゃないです。
所詮、”幻”を追い求める趣味ですから色んなやり方があるはずです。
”常識的”な音量でも、充分音楽のダイナミズムを感じ、”拡大”できずともきちっと”焦点”のあった表現を探求することは可能だと思います。と言うか、それしか道が無い・・・

でかいスピーカーでデカイ音を鳴らす・・・
鳴らせるなら、やっぱこれが一番ですか・・・
また爆音浴びに行きたい!

第51回 札幌オーディオ同好会

2/24 らんぷうぇい

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今回はMarantzのプリメインアンプ PM-99SE(1992年発売 33万円!)の試聴と植木氏作製の金田式プリアンプ1号機と2号機の比較。
マランツのアンプはでかいトランス、コンデンサーを搭載し重量26㎏、A級動作なら30W+30W(8Ω)、B級なら130W+130W(8Ω)でさほどハイパワーではない分、ゆとりのある設計になっているのでしょうか。ノイズ対策もできるだけのことはしており、今ならとんでもない値段になるのでしょうねえ。
出て来た音は、ゆったりした感じはあるが、凄さはあまり・・・
金田式アンプの情報量と明瞭な表現の前であっけなく敗退・・・

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金田式プリアンプ。
シャーシ剛性とノイズ対策にこだわった1号機と回路構成は同じながら
配線の取り回し等信号経路を見直し、更に改良を重ねた2号機。
回路構成が同じプリアンプ、違いがあったとしても大勢に影響の無い微差だろうと
思ってましたが、明瞭度がはっきり違いました。
1号機もかなり繊細で分解能が高いものでしたが、2号機の前ではもう・・・
実はこの2号機は私(櫻田)のモノになる予定でありましてとても楽しみになってきました。
いったい市販機のどのクラスに相当するのでしょうかねえ?
マークレビンソンあたりと勝負できるのか・・・

F氏がお手製のプリアンプとパワーアンプを持参してくれました。
プリはゲインを稼がずに音質優先の設計で電圧がどうのこうの・・・わからんので割愛。
パワーは人造大理石を使ったルックスが良い。
端正な音に聴こえました。
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部品や回路について語る人から、私のようにメカ音痴だけど出てくる音楽に興味のある人まで
多様性の富んでいるのが当会の良い所?

次回は3/24です。